トルコ・シリア地震は発生から1週間が過ぎ死者はあわせて4万人を超えました。シリアの難民キャンプで「小学校」を建て、内戦下の子どもたちに教育の場をつくってきた富山県に住むシリア人の男性が被災者支援のため現地に向けて出発しました。
15日朝、トルコ・シリア地震の被災地支援に向け富山を出発したのは、高岡市在住でシリア出身のサリム・マゼンさんと富山市内のNGO団体、「アジア子どもの夢」の代表、川渕映子さんの2人です。
過酷な状況が続く被災地の状況を見て現地に向かうことを決めました。
サリム・マゼンさん:「トルコのニュースはいっぱい入ってくるんだけど、難民がいるシリアはどうなっているのか、支援が届いているのかのかどうか、どんな感じかはっきり今のところはわからない」
現地時間の今月6日、トルコ南部で発生したマグニチュード7.8の大地震。トルコ南部では、地震発生から200時間以上たった今もがれきの下から人々が助け出されています。
今回の地震は、隣接するシリアも直撃し死者は、トルコとシリアあわせて4万人を超えています。
サリムさん:「地震があってから、きょうまで何かしないといけないという気持ちはずっと増えている」
高岡市に住むサリムさん。現地の悲惨な状況にいてもたってもいられず、これまで何回も友人に連絡を試みましたが…。
サリムさん:「電話したんだけど誰にもつながらないです。20人くらいにメッセージ送ったんですけど、時間たってから2人の先生からだけ、連絡もらいました。富山学校と…難民キャンプの場所はすごく大変だったと間違いなく思った…」
富山ムスリムセンターの代表理事を勤めるサリムさん。内戦下のシリアで教育機会を奪われた子どもたちのために2017年にトルコ国境近くの難民キャンプに「富山学校」と名付けた小学校を設立しました。