先月末の記録的な大雨により、富山県南砺市の義務教育学校「利賀学舎」で唯一の通学路が土砂崩れで遮断され、児童生徒27人が校内に取り残される事態が発生しました。下校が危ぶまれるなか、子どもたちを救ったのは地元市職員のとっさの判断による草刈りの作業でした。
8月27日昼前、大雨の影響で学校に向かう唯一の通学路である市道で土砂崩れが起き、児童生徒と職員が一時孤立状態となりました。


このピンチに立ち上がったのが、利賀市民センターの統括・石本裕さんら2人の職員です。石本さんらは、現在は使われていない約500メートルの「旧市道」を着想。雨が降り続くなか、草刈り機を手に現場へ向かいました。


現場は、つる性植物などがうっそうと茂り、路面が見えない危険な状態でしたが、石本さんらは「明るいうちに子どもたちを帰らせたい」と一心不乱に作業を継続。約1時間半かけて草を刈り払い、安全な避難ルートを切り開きました。

この迅速な対応により、午後3時には教員や消防署員の付き添いのもと、児童生徒27人全員が無事に下校を果たしました。山本佳和校長は「子どもたちのために一生懸命作業していただき、感謝しかありません」と胸を撫で下ろしました。

なお、危機を乗り越えた校内では後日、利賀村漁業協同組合の企画による食育授業が行われ、地元・百瀬川でとれた「やまアユ」の塩焼き130匹が給食として振る舞われました。児童らは「苦いと思ったけれどふわふわで美味しかった」と笑顔を見せ、復旧した地域の絆と豊かな味覚を堪能していました。












