安易な譲渡はしない――「誰でもいいわけじゃない」家族を見つける難しさ
「譲渡には厳しいと思います」と佐藤店長。
以前「猫が好き」と譲渡会に訪れた人が、実は虐待目的だったらしいと聞いたこともあり、譲渡には慎重になったというのです。本当に大事にしてくれる人なのか…一度会っただけで判断するのは難しいといいます。
佐藤店長は、里親の希望者には何度もカフェを訪れてもらい、対話を重ねた上で譲渡の判断をしています。

譲渡の基準は「適正な飼育」ができるかどうか。具体的には「完全室内飼い」「適切なエアコン使用」「ケージ飼いはしない」などです。
里親希望者も様々で、会話する中で分かることがたくさんあるといいます。子猫を飼いたいという高齢の夫婦、「かわいそうだから」と、いまだに家と外を行き来させている人…。ときには「この人には任せられない」と譲渡を断ることもあるといいます。
佐藤店長
「本当なら次々に譲渡できたら良いんだろうけど簡単ではないです。私は猫たちに責任をもっている。猫たちの幸せに繋がる譲渡をしたいと思っているのです」

時間をかけるからこそ、里親さんとの強い信頼関係を結ぶことができます。譲渡後も連絡を取り合い、幸せに暮らす様子を聞けるのが嬉しいと話します。
佐藤店長
「SNSを見ていても幸せな様子が伝わってくる。たくさんの猫は保護できないけど、譲渡した子が幸せになっていればそれでいい。『今のやり方でいい、焦らなくていいんだ』と思える」
正式な譲渡が決まった段階で行う2週間のトライアルも、脱走防止策などの受け入れ準備が完全に整ったことを確認してからスタートしています。
佐藤店長
「里親さんも何度も来てくれるので、一度に話すのではなく必要なものなどは少しずつ伝えていきます。その間に信頼関係もできてくる。だから自分も安心してトライアルに出せる。そこが保護猫カフェのメリットかなと思います」










