受け入れ先との出会いと「業務共有」の改革
沙魚川敬子さん「1か月に一晩だけでも、ぐっすり眠る時間がほしい。子どものケアだけで人生が終わるのはさみしいかなって」
友花さんの保育園復帰にめどが立ち、仕事を探し始めた沙魚川さんも、かつてその壁にぶつかりました。
今から10年前、世間で「働き方改革」が広がり始めたころ。事情を受け入れてくれる会社が見つからず悩んでいた沙魚川さんに、ハローワークで紹介されたのが今の「本吉電機」でした。

沙魚川敬子さん
「うちの子のように医療的ケアが必要だと、体調の波が大きく、不調になると回復までに時間がかかることがあります。定期的な入院もあるので、そうした事情を理解し、受け入れてもらえていることが本当にありがたいです」

本吉電機は娘の病気を理解した上で、沙魚川さんの採用を決めました。採用にあたり、会社は大きな業務改革に踏み切りました。
本吉電機の本吉弘和社長は、沙魚川さん一人にしかできない仕事をなくし、誰でも対応できる体制づくりを進めました。さらに、男女の業務の垣根もなくし、社員全員で仕事を共有できる職場づくりを進めたといいます。
こうして始まった「業務の共有」。それは、会社にとっても大きなプラスを生み出しました。
本吉電機 本吉弘和社長
「お互い様というところで、一人一人の仕事の幅を広げることで、それぞれのメインの仕事にもいい影響が生まれ、お客先とのやり取りの幅も広がりました。次の出勤日に生き生きと来ていただければそれでいい、という考え方に変わりました」











