曽場さんは首をかしげます。
曽場さん:「基本的に氷見の海底の地形は緩やか傾斜になっているので、あんまり深海の生き物がゆっくりあがってくることは考えられない。急激な傾斜になっている新湊の魚場だったら珍しくはないんですけど、氷見の網に入っていたことが一番不思議に感じます」
富山湾の海水温がこの十数年で、徐々に上がっていることなどが海の生態系変化につながっている一つの要因だという見方も。
曽場さん:「去年に限っては、イワシの群れの中にサバも大群で交ざっていたり、リュウグウノツカイに限らずとれる魚が全体で時期がずれて水揚げされているように思う」
網にかかると豊漁になるとも言い伝えられているリュウグウノツカイ。
曽場さんらは、傷つかないよう慎重に引き上げて、海に帰したということです。