真っ暗な空を焦がす炎…届かない高射砲
富山市上空にB29の大群が飛来し、50万発以上の焼夷弾を落とした「富山大空襲」。一夜で市街地は焼き尽くされ、およそ3千人が犠牲となり、被災者は11万人にのぼりました。破壊率は99.5%と中小都市では最悪の被害でした。

國谷栄輔さん
「ここから富山の空襲見たんです。当日は空が真っ暗で、下から火があがってるから、見えるんです、見えたんですよ」
富山大空襲の夜、伏木の國谷さんは、小川の中に作られた防空壕に入っていましたが、大人たちの騒ぐ声で防空壕を出て空を見上げました。

B29を撃ち落とそうと日本側が放った高射砲も見えたといいます。
國谷栄輔さん
「(B29が)来るでしょ、当たらないのよ、落ちるの。届かないからそのうちやめちゃった、撃ち終わった。私ども『あー、あー』って終わりですよ」

自身の戦争体験を「ささいな体験」と語る國谷さん。戦後80年を迎えた去年、「それでも語らなければ」と初めて思ったといいます。
國谷栄輔さん
「私より年下は誰もいないんですよ、戦争のことを覚えているのが。要するにささいな戦争体験を知っている私が一番最後なんです。こりゃなんか伝えなきゃなんないことあるな」











