認知症は日本人の65歳以上の6人に1人がかかるとも言われ、2025年には675万人、5.4人に1人が認知症という予測もある誰もが直面しかねない病気です。これまでは進行を”ゆるやかにする”薬しかありませんでしたが、平均で3年進行を遅らせる”画期的”な薬が厚生労働省に承認申請されました。
日本の大手製薬会社エーザイが、アメリカのバイオジェンと開発したアルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」。承認されれば病気の進行を抑える認知症の薬は国内初です。認知症の専門医からは「根本的な原因に迫るような治療薬という点では画期的」と効果に期待する一方、「血管から出血する可能性」など不安も上がりました。認知症の専門医に聞きました。
去年12月9日、富山市内の路上・・・。
高齢の男性が、警察官からの質問を受けていました。
警察官:「どこから歩いてこられた?」
高齢男性:「一番遠いところ」
警察官:「けがはないですか?」
高齢男性:「ないよ」

男性の左足は靴下のみ。その手には自分が履いていた左足の靴が握られていました。

男性は自宅から8キロ離れたこの場所まで歩いてきたと言います。
警察官:「家はどこですか?」
高齢者:「(婦中町)下轡田」
男性はこの日の早朝、自宅を出て行方不明となり、家族が警察に連絡。6時間半後に発見されました。

富山県警によると、おととし行方不明になったのは1023人で、このうち70歳以上の高齢者が322人、そして223人が認知症だといいます。
