2021年、富山市の中学3年生の女子生徒が自殺した問題で13日、富山市の第三者委員会が初めて会合を開きました。委員からは3年生が卒業する前に当該生徒への聞き取り調査をすべきといった声があがったということです。
第三者委員会は、不登校になっていた富山市の北部中学校3年生の女子生徒が、去年11月、自ら命を絶ったことを受けて、いじめの有無など事実関係を明確にするため市教育委員会が設置したものです。

この問題をめぐっては、遺族側は「いじめがあった」と訴え、学校側は「人間関係のトラブル」と説明しています。女性生徒の母親は、12月27日に記者会見を開き、悲痛な胸の内を語っています。

亡くなった女子生徒の母親(12月27日):
「娘がいなくなってしまった事実を受け止められず、頭がおかしくなりそうですし、毎日心が張り裂けそうです」

母親によりますと、女子生徒は中学1年生のとき部活動でトラブルがあり、その後、クラスメイトに無視されるなどして去年6月ごろから不登校になっていたということです。
亡くなった女子生徒の母親(12月27日):
「(いじめをした側には)どうしてあの時に話し合いをして、どうして2年生になっても引きずって、あの子を除外するような扱いをしたんですかって言いたいです」
遺族側は、これまでに当時の担任など教員6人や、3年生の生徒への聞き取り調査を早急に行うよう市教委に求めています。
13日に初会合を開いた第三者委員会は、7月ごろをめどに今後の対処やいじめの発生防止策について提言をまとめる方針です。
富山市教育委員会学校教育課
川端紀代美 課長:
「まずは(亡くなった生徒の)保護者の方のご意向を早急にうかがうこと。それをもとに関係者への聞き取り、それから書類での調査等を行っていこうという方向性は決まったと受け取っています」
事務局によりますと、13日の初会合では今後の調査の進め方が話し合われ、委員からは、3年生の生徒が卒業する3月までに当該生徒への聞き取り調査を行うべきといった声があがったということです。次の会合は1月27日の予定です。
