富山県高岡市にある空き家が放火され2階から男性の遺体が見つかった事件の裁判で、被告の男は起訴内容を認めました。検察は、男が金品目的で空き家に侵入したところ遺体を見つけて驚き、証拠を消すため火をつけたと指摘しました。


非現住建造物等放火と邸宅侵入の罪に問われているのは、高岡市の無職・近藤拓馬被告(33)です。

起訴状によりますと近藤被告は、去年11月、高岡市高陵町の空き家に金品を盗む目的で侵入、1階の床にガソリンをまいた上、持っていたライターで火をつけるなどして住宅を全焼させたとされています。

2階からは20年前から連絡が取れなくなっていた空き家の所有者で、白骨化した男性の遺体が見つかっています。

11日の初公判で近藤被告は「間違いございません」と起訴内容を認めました。


検察側は「空き家に金品があると思い侵入した近藤被告は2階で遺体をみつけて驚き、証拠を消すため持ってきたガソリンをまき火をつけて逃げた」と指摘しました。

捜査関係者によりますと、近藤被告は空き家に遺体があること知らずに犯行に及んだとされています。次の公判は2月15日で、被告人質問が行われ結審する予定です。