1つ1つの出来事を理解して、慣れていく…
富山県立大学講師 岡崎聡さん
「出来事の数ですね。最初の動画はボールを1回つくっていう出来事が1回しかないんですけども、あとの動画は何回もバスケットボールをついてますので、その分出来事の数が多い」

つまり「出来事の数が多いほど時間を長く感じる」のです。その理由は次の通りです。
人はいろんな「初めて」を経験しながら大人になります。
年を重ねるごとにその出来事を「理解」し、「慣れる」ことで1つ1つを「出来事」として認識しなくなり、「1年があっという間に感じる」ということです。

同じことが、こんな場合にも言えます。
デートや遠足、家族旅行などの際、目的地へ行くまでの「行きの時間」は長く感じますが、「帰りの時間」はあっという間に感じることが多い現象です。
富山県立大学講師 岡崎聡さん
「行きっていうのはいろんなものが目につきますよね。旅行とかでも初めて見るものが多くて、あれ見たこれ見たっていうふうに、見たこと自体がイベントになるんですけども、帰りはもう慣れちゃってるので、1つ1つ見ないといいますか、イベントとして認識されないので」

生じる出来事の数が違う。行きのほうが初めての出来事が多いため時間の感覚は長く感じるのだといいます。

体感時間の錯覚現象は、ほかにも…
皆さんは朝と夜で、同じ10分間でも朝は短く感じませんか?
理由は「代謝」にあります。










