県やJAなどは27日会議を開き、ことしのコメの収量や品質を踏まえ来年の生産方針を発表しました。目指すのは「気候変動に打ち勝つ」コメ作りです。

ことしの県産米の1等米比率は暑さに強いとされる富富富が96.6%、コシヒカリが83.9%と去年よりやや低下。

コシヒカリは高温や少雨などにより形が整った米粒の割合の低下やくさび米の発生などの影響が出ました。

こうした状況を受けて、27日の会議では来年のコメの生産に関する目標として新たに「温暖化に対応した米産地」への転換を掲げました。

具体的には温暖化などの気候変動に打ち勝つコメ作りに力を入れるため「富富富」「てんたかく」など高温に耐性のある品種の作付け割合を30%以上に拡大するほか、気候に応じた水管理の徹底によるイネの活力の維持などを行うということです。

また、ことしはイネミズゾウムシの被害が過去10年で最も多かったことから被害が多発した地域では薬剤による防除策を行うことなどが呼びかけられました。