富山市の認定こども園で保育教諭による虐待が疑われる問題で警察は6日、1歳児から2歳児の園児4人に対する暴行の疑いで20代の女性保育教諭2人を書類送検しました。園側は今月10日に保護者会を開き詳細を説明する方針です。
暴行の疑いで書類送検されたのは、いずれも富山市の認定こども園・本郷町保育園の20代の女性保育教諭2人で、このうち1人は先月末に退職しています。
警察によりますと退職した女性保育教諭は、ことし8月、1歳児から2歳児の園児3人に対して右腕をひっぱって体をひきずる、両足を持ち上げ逆さづりにして体を引きずる、紙製のポールででん部を数回突く、両腕をつかみ上げた上、園内の物置に押し込むといった暴行を加えた疑いがもたれています。
もう一人の女性保育教諭は、8月下旬、2歳児が座っているイスを引き抜き、転ばせた疑いが持たれています。
被害にあった園児はあわせて4人で、今のところけがは確認されていません。
ことし9月に市から「園で虐待がある」と通報を受けた警察が、施設内に設置された監視カメラの映像や園関係者に話を聞き捜査を進めていました。捜査関係者によりますと監視カメラには暴行が疑われる行為が映っていたということです。
警察の調べに対し、2人は園児に対する行為は認めているものの、暴行のつもりはなかったという趣旨の供述をし、容疑を一部否認しているということです。
保育教諭2人の書類送検を受けて風間宣夫園長は「大変重く受け止めています。これまで問題の職員は1名で、もう1名の行為は暴行にあたらないと考え勤務にあたらせておりました。保護者の方々へのお詫びとしっかりとした説明に努めてまいります」とコメントを出しています。園側は書類送検された保育教諭を6日付けで自宅待機処分とし今週土曜日に保護者への説明の場を設ける予定です。