いい状態でレスキューすることができた…

昭和初期の1929年から1940年分までが断続的に綴られているそうです。

廣瀬直樹さん
「毎年どれだけのマグロがとれたかとかですね、そういったことがおそらく中に読み込んでいけば書いてあるんじゃないかな。昭和のマグロ漁の実際を知る貴重な資料なんじゃないかなと思います」

明治初期の貴重な資料も民家の蔵で見つかりました。

廣瀬直樹さん
「明治新政府が一番最初に民衆に出したお触書」

これは1868年に出された「五榜(ごぼう)の掲示(けいじ)」と呼ばれる高札(こうさつ)です。

当時、「キリスト教や邪悪な宗教を禁止する」など明治政府から民衆への禁止事項が村などの目立つ場所に掲げられました。

氷見市立博物館 廣瀬直樹さん
「これまで氷見では確認されていなかったものなので、こうやっていい状態で残されていて、レスキューすることができて非常によかったかなと思っています」

戦地に赴く人を送り出す出征ののぼり旗をはじめ、戦後80年を意識して、太平洋戦争関連の資料も数多く展示しています。子ども用の防寒着には、戦車や戦闘機などが描かれ戦時下のくらしを思い起こさせます。

氷見市は、11月いっぱいで公費解体を終了する予定で、博物館では、今後、まだまだ「文化財レスキュー」は続くとみています。

「ひみのたからもの」展は10月17日から11月9日までです。