人里でのクマの出没が相次いでいます。くりの木の下で、クマのものとみられる糞が見つかるなど、富山県富山市内では2日の朝からクマとみられる動物の目撃や痕跡情報が4件寄せられ警察と市は周辺住民に注意・警戒するよう呼びかけています。(※午後6時時点)
記者「クマとみられる動物はこちらの道路を横断し用水路沿いの草むらに入っていったということです」
2日、午前7時20分ごろ、富山市開発の交差点付近で「道路を横断するクマをみた」と通行人から警察に通報がありました。

警察や市が現地を確認したところ、クマとみられる動物が道路を横断した後、近くの用水路沿いにある草むらに入り歩行したとみられる跡が見つかりました。
地域住民「やっぱり心配やね」
地域住民「怖いですね(家が)すぐそこだから。気をつけたいと思います」

クマとみられる動物の行方はその後、分からなくなりました。
富山市の職員「道路を渡っていった、横断したというか踏みつけて行ったような跡はあったんですけども足跡も確実にこれというものもないものですから。周辺住民は外出しないようにしていただきたい」
富山市では2日、開発地区の南側にあたる月見町や常願寺川沿いの富山市西番などあわせて4件クマの目撃や痕跡の情報がありました。

富山市西番では、住宅が点在する地域にクマの痕跡が。
記者「富山市西番です。周辺は草木が生い茂っていてクマの糞はくりの木の下で見つかりました」
くりの木の下で、クマのものとみられる糞が見つかりました。すぐそばにはクマのエサとなるくりや柿の実が。


住民「怖いですね。去年、おととしもこの近所で目撃されたというのがあったんで。カキの木は切らんとあかんかなと」
パトロールの呼びかけ「西番地内でクマの痕跡が発見されました。まだ周囲に潜んでいる可能性がありますので外出の際には十分注意してください」
市や警察はパトロールを強化し、周辺住民に注意、警戒するよう呼び掛けています。富山県内では2日、立山町や南砺市でもクマの目撃情報があり、先月のクマの出没件数は74件と去年の45件を大きく上回っています
