能登半島地震で広範囲に被害

巡行ルートである新湊地域の沿岸部では能登半島地震による液状化現象で地盤沈下や道路のひび割れ、建物の損壊など広範囲に被害が出ました。

特に被害が大きかった港町や古新町は再液状化防止に向けた対策工法の工事が行われていますが、公費解体が進み、住民の転出が相次いでいます。

地震から1年9か月。復興の最中に迎えたことしの祭りには石川県輪島市から観光名所「輪島朝市」の店主たちがことし初めて出張販売に。

能登半島地震の大規模火災で商いの場を失い、全国の祭りやイベントに出店しています。

商品を買った人
「(輪島朝市の)復活に向けてどうすればいいか私たちも考えても分からないが、出来ることからやるというのが一番の助けになるのではないか」
輪島朝市の出店者
「お互いがんばりましょう、しか言えません。ちょっと元気をもらったというか。ここ来て元気もらえました」

地区を離れた住民も参加した今回の祭り。若衆は威勢の良い掛け声で曳山を引き復興を祈りました。

見物していた人
「元気になりますよね」
「根っからのお祭りが大好きな街ですからここは。復興はまだ出来てないですけどこうやってお祭りがあることがいい」

新湊曳山まつりは1日午後10時まで行われ、夜はちょうちんにあかりをともした提灯山として街を練り歩きます。