富山県の山間にある立山町立立山小学校では1日、学校から約600メートル離れた場所でクマが出没したという想定で避難訓練が行われました。
9月にクマが目撃されたのは立山小学校から北に約100メートルの場所で、下校中の児童がやぶの中を歩くクマを目撃したということです。

立山町ではクマの目撃情報が9月だけで58件にのぼるなど出没が相次いでいます。
クマの出没を想定した避難訓練は今回が初めてで、教員の誘導で児童が整列し全校児童51人が体育館に移動しました。
教員「報告します。1年生避難完了」
教頭「了解」
教職員は児童全員が集まったことを確認すると、体育館にあるすべての扉に鍵をかけ警察に通報。クマが出没した場合の避難の流れを改めて確認しました。

県自然博物園ねいの里 間宮寿頼さん
「実際にこの近くでクマ見たっていうひと」
児童「ちょっとだけ茶色っぽかった」
その後、県自然博物館「ねいの里」の職員がクマのはく製を使ってクマに出くわした際の注意点や生態を説明しました。

県自然博物園ねいの里 間宮寿頼さん
「食べ物があって藪があるというこの環境がすごく危険。クマが利用する可能性が高い。そういう場所が周りにないかどうか気にしながら、そういう場所には近づかないように」
立山小学校はこうした避難訓練や出前講座を継続して行いたいとしています。