コシヒカリの収穫が始まっています。ことしは、暑さと雨の少なさで白く濁ったコメが見られるなどしていて、生産者からはコメの収量への影響を心配する声があがっています。

高岡市の農業法人「クボタファーム紅農友会」では、今月25日から県産米の主力品種コシヒカリの収穫が始まっています。

この農業法人ではおよそ120ヘクタールの田んぼのうちおよそ60ヘクタールでコシヒカリを育てていて、ことしは、連日の猛暑で水の管理を徹底して行ったということです。

クボタファーム紅農友会 取締役農場長
酒井優一さん(62)
「気温が高いもので、イネが水を欲しがってるタイミングというのを逃さないようにして入水してイネの生育に合わせてやるということですよね」

水管理を徹底したことで粒の大きさなどは例年並みだということですが、コメのデンプンが十分に蓄えられず粒の中に隙間や空気ができ白く濁ってみえる「シラタ」と言われる状態のコメが混じっているといいます。

クボタファーム紅農友会 取締役農場長
酒井優一さん(62)
「高温障害とかで『シラタ』とかが多かったらそれを取り除くことを考えたら収量は減るんじゃないかなというような懸念はしていますね」

県などは、コシヒカリで今後、コメにひびが入る「胴割米」の発生が懸念されるとして、早めの刈り取りを呼びかけています。