富山県内では初めて、県西部に住む60代の女性がマダニが媒介する感染症「SFTS」に感染していたことが、22日わかりました。女性の症状は24日現在おさまっています。

SFTSは、主にSFTSウイルスを保有するマダニにかまれることで感染します。国内では人から人への感染は確認されていません。主な症状は発熱や、おう吐、下痢といった消化器の症状で、致死率は10%~30%程度です。

富山県によりますと「SFTS」に感染したのは、高岡厚生センター管内に住む60代の女性で11月9日、悪寒や発熱、倦怠感といった症状が出て12日に医療機関を受診。22日にSFTSウイルス陽性と判明しました。24日現在、症状はおさまっています。

ことし11月18日時点で、全国では113例の感染が確認されていますが、過去これまでに富山県内で確認されたことはなく、今回が初めてです。

予防策として、草むらややぶに入る場合は虫除け剤を活用しながら、肌の露出を少なくしてください。県は、もしマダニにかまれていることに気づいたら無理に引き離そうとせず、皮膚科などの医療機関を受診するよう呼びかけています。