【「焼け出され」とあだ名で呼ばれ…】

そして、富山大空襲から13日後。

「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び、もって万世の為に太平を開かんと欲す」

80年前の8月15日、昭和天皇が国民に終戦を告げました。

稲垣さんは、この玉音放送を滑川市の親戚の家で聞きました。

稲垣よし子さん:
「はーん、終わったがかと。負けたよりも終わったということがすごくうれしくて。『これで焼い弾こない?』とかいって聞いたような気がする」

しかし、戦争が終わっても大空襲の被災者にはつらい生活が続きました。

稲垣よし子さん:
「きたならしい恰好はしとるもんのさ、そしてしゃべらんし、笑わんしさ。遊びの仲間にも入れない。そしたら『焼け出され』『焼け出され』って言われて。あだ名」