不登校だった富山市の中学3年の生徒が、自宅でぐったりした状態で見つかり搬送先の病院で亡くなっていたことがわかりました。この生徒と保護者は、これまでに複数回、いじめについて学校に相談していたということです。
富山市教育委員会などによりますと、亡くなったのは富山市立北部中学校に通う3年生の女子生徒で、19日夕方、自宅でぐったりした状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されたということです。
この生徒と保護者はこれまで、いじめについて学校に複数回相談していましたが、学校側は「いじめではなく人間関係のトラブル」としていました。
関係者によりますと、この生徒は去年から不登校だったということです。
一方、富山市教育委員会はいじめの有無については「調査中」としています。
学校は21日緊急の全校集会を開き、校長は「大事な友だちがなくなった」とだけ述べ、黙祷を捧げたということです。
また午前の授業を取りやめ、全校生徒に教職員やスクールカウンセラーが個別に面談を行い心のケアに当たったということです。
北部中学校の生徒:
「亡くなったとしか言われてないから、何があって亡くなったとか、そういうのは言われていない。不安があったら言ってねとだけ」
「1人の生徒が亡くなったみたいな感じ。(なんで亡くなったかは)言われてません」「びっくりしたし、今後どう生活していけばいいか分からない」
学校は21日午後7時半から保護者説明会を開きます。
富山県は悩みを抱えている人を対象に「こころの電話」で相談を受け付けます。
電話番号は、076-428-0606
24時間365日受け付けています。