台風8号が東シナ海へ、そして強い台風9号が小笠原諸島へ…。二つの台風が日本列島の広範囲に影響を及ぼしています。沖縄・奄美や小笠原では30日にかけて大荒れの天気に最大級の警戒をお願いします。また、太平洋高気圧に覆われる本州では危険な猛暑が続く一方、大気の不安定な状態から局地的な豪雨のおそれもあります。
台風8号は東シナ海へ、沖縄・奄美で警戒…
沖縄本島付近にあった台風8号は南下し、今後30日にかけて北西に進路を変えて東シナ海を通り、華中沿岸に進む見込みです。その後は大陸沿岸を北上すると予想されています。台風に向かって湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となっています。
南西諸島では雷を伴う非常に激しい雨が降り、風も非常に強くなっています。海上は大しけとなっている所もあります。奄美地方と沖縄地方では29日にかけて、高波や土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に警戒・注意が必要です。また、強風や落雷、竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。


台風9号は小笠原諸島に接近中…
大型で強い台風9号は現在、父島の東を北北西に進んでいます。30日にかけて強い勢力を維持したまま小笠原近海を北上し、29日から30日にかけて小笠原諸島に最も接近する見込みです。その後は太平洋高気圧の張り出しの影響で北上が遅くなると予想されています。
台風に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定となります。小笠原諸島では雷を伴う激しい雨が降り、非常に強い風が吹き、大しけとなる所があります。30日にかけて、暴風や高波に警戒し、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。落雷や突風にも注意が必要です。
また、台風9号を波源とするうねりが太平洋沿岸に到達し、波が高くなる所があります。東日本太平洋側では30日にかけて、北日本太平洋側では30日は、うねりを伴う高波に注意してください。
