選挙の素朴な疑問に答えるシリーズ「選挙のハテナなるほどゼミ」。今回のハテナは「インターネット投票」です。ネットで投票できたら便利なのに、と思う人は多いはず?実現しないのはどうしてでしょう。

投票所に行かずにオンラインで投票できたら便利なのに…と思ったことはありませんか?
パソコンやスマートフォンがこれだけ普及しているのに、どうしてインターネット投票ができないのでしょうか。

拓殖大学 河村和徳教授
「一番大きいのは、立会人なき投票に対して、日本って厳しいんだってところがキーワードなんですね。投票所に必ず投票立会人っていう方がいらっしゃるんですね。自由に投票できてる、要するに人に干渉されずに投票できているよっていうところを担保する人なんですね」
投票立会人とは、一連の投票の手続きが適正に行われているか、投票の秘密が守られているかを監視する役割を担う有権者で、投票所ごとに配置されます。

しかし、河村教授はインターネット投票では、投票の公平さの確保が難しいのが課題だと指摘します。
拓殖大学 河村和徳教授
「おうちから投票するって一見便利なんですけども、ただ困ったことに一人でちゃんとボタンぽちって押してるか、それとも脅迫されて投票しているかわかんないんです。誰かに頼んで投票することも基本的にできないってなると、技術的にはインターネット投票ってできるんですけども、制度的にできないっていうのが一番のポイントなんですよね」
