週明け9日から11日にかけて、前線が西日本付近から東日本付近に停滞する見込みです。また、高気圧が沖縄・奄美付近に張り出すため、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発化します。気象庁は、特に西日本では大雨となる所があり、前線の活動の程度によっては警報級の大雨となるおそれがあるとしています。
気象庁によりますと、7日の日本付近は前線が南西諸島から日本の南を経て小笠原近海にかけて伸びています。この前線に向かって下層の暖かく湿った空気が流れ込んでおり、南西諸島から日本の南では雷を伴う雨が観測され、先島諸島付近では激しい雨となっています。
また、オホーツク海には寒冷渦があり、これに関連したトラフ(気圧の谷)に対応して低気圧と気圧の谷が沿海州付近を東北東に進んでいます。この前面に流れ込む暖湿気の影響で、北海道地方では1時間に5mm前後の雨が降っており、日本海では雷も発生しています。気圧の傾きが大きくなっているため、やや強い風が吹き、波が高くなっている所もあります。
このほかフィリピンの東には低圧部があり、ゆっくりと西北西に進んでいます。この低圧部の周辺では対流活動が活発化しています。
