ピンクや赤、白など、さまざまな色のバラが咲き誇るお庭に足を踏み入れると、甘くて良い香りがふんわりと漂ってきます。

「こんにちは」と声をかけると、庭の主である大角純子さんがにこやかに迎えてくれました。今年もバラは見事に咲き誇り、ちょうど見頃を迎えています。

実はこの美しいバラ園、一般のご家庭のお庭なのです。

毎年、バラが見頃を迎えるこの時期にだけ、プライベートガーデンを一般公開しています。大角さんが丹精込めて育てているのは、なんと70坪ほどの庭に160品種、200株ものバラたち。年々その数は増えていて、今年も10本以上新たに加わったそうです。

中でも「ローズ高岡」という品種は、このお庭でしか見られない特別なバラ。鮮やかな赤色と、剣のように尖った花びらが気品を感じさせます。

しかし、とても繊細で育てるのが難しく、4年もの歳月をかけてようやく大ぶりな花を咲かせることができたそうです。

「これだけバラを増やしたら、難しい品種にも挑戦したくなって。やっとここまで来れたかな、と自分で褒めてあげたいバラですね」と大角さんは微笑みます。

また、淡いピンクの花びらが中心に向かってブラウンがかった「パニエ」という新しい品種も見どころのひとつです。

「ぜひ新しいバラも見ていただきたい」と大角さんは語ります。

オープンガーデンは、24日25日の2日間開催されます。色とりどりのバラと、丹精込めたお庭の物語に触れられるとっておきの空間です。