過去の傾向から導き出された「法則」とは
富山湾のホタルイカの漁獲量には日本海の海流の影響や水温の変化など、複数の要素が影響している可能性が指摘されていますが、小塚さんが根拠のひとつにあげるのが過去の漁獲量のデータです。

県水産研究所 小塚晃主任研究員「M字になるんですね。M字。M字のぴょんぴょんぴょんぴょんと。ちょっとこの辺を崩れましたけど、不思議なんですね。だから1回、不漁があったあとに、それなりに跳ねてそのあとちょこちょこちょこと」

県水産研究所 小塚晃主任研究員「こんな生き物ってなかなかそんなにみないですけど、不思議な周期性がある」
ホタルイカの漁獲量には不漁の翌年は豊漁で、次の年に漁獲量が減り再び豊漁を迎えまた不漁になるという「M字の法則」がみられるのです。

この不思議な周期をもとに予想すると今年は…。
小塚研究員「そのジンクスで言えば、一回だめで上がったあとに、また落ちるっていうのは、過去あんまりないっていうのを考えれば、高めのところとか中間くらいでちょこちょこと推移するのかなと…。まだそこまでしっかり結論づけられていないですけど、わからないなりに経験則としてこのM字っていうのがあるんですね」

記録的な漁獲量を記録した去年よりは少し落ち込むものの、今年もある程度の漁獲量が期待できるといいます。一方で懸念も…。

小塚研究員「天候をちょっと気にかけていて、あんまり暑くなりすぎると早く(漁期が)終わっちゃうということがあります。気候が平年並みぐらいでいってくれると、そこそことれるかと思います。平年並みくらいの感じで推移してほしいなと思っています」
