NEXCO西日本は、逆走による事故を防ぐため、逆走車に衝撃を与える「路面埋め込み型ブレード」を一部のインターチェンジに設置すると発表しました。

路面埋め込み型ブレードは、車両が本来の方向に進む際には、ブレードが回転して地面に押し込まれるため、衝撃無く通過できます。しかし、逆走した場合にはブレードが押し込まれず、車両に強い衝撃を与える構造になっています。

設置場所は、国土交通省の有識者委員会が指定した複数回逆走が発生している場所や、平面交差となっている場所など、重点的な対策が必要とされる場所の一部です。

NEXCO西日本の管内では、山陽道の広島ICや、名神高速の京都南IC、九州道の鹿児島ICなどおよそ35箇所にブレードが設置されます。

このうち、広島ICでは、過去に高速道路の入口に誤って進入し、引き返そうとして、男性(24)が管理用通路を逆走したケースがあったため、通路に路面埋込型ブレードが設置される予定です。他にも、料金所の手前に錯視効果のある路面標示を設置し、逆走を防ぎます。

広島県内では他に、山陽道の福山東IC、河内IC、大竹ICと中国道の三次ICの4箇所でも、ブレードは設置されないものの、逆走を警告する電光掲示板の設置や、錯視効果のある路面標示などの対策が行われます。

NEXCO西日本は、2028年度までに対策を完了させる方針です。