2018年に起きた富山市の奥田交番襲撃事件。殺害された警備員の妻が、富山県に対して起こした国家賠償請求訴訟は3年ぶりに公開で審理されました。12日は証人尋問が行われ、当時、交番からの通報を受けた通信指令官の男性は「通報から逮捕までの間に近隣住民に警告を出すのが困難だった」と話しました。

訴えを起こしているのは、殺害された警備員、中村信一さん(当時68)の妻です。

事件は2018年、立山町の元自衛官・島津慧大被告(28)が富山市の奥田交番に押し入り、男性警察官を殺害、奪った拳銃で警備員の中村さんを殺害したものです。

亡くなった中村さんの妻(2021年6月)
「なぜ主人が死ななければいけなかったのかということをこの裁判を通じて明らかにしたいと思って…」