双子や三つ子などの「多胎児」。統計では毎年約100人に1人の妊婦が多胎児を出産しています。喜びも幸せも2倍、3倍のはずですが、育児の大変さははかり知れません。日本多胎支援協会によりますと、多胎家庭での虐待死のリスクは単胎家庭より2.5~4倍と指摘されています。多胎家庭に必要な支援とは…。
3歳の三つ子と小学5年生の長男を育てる池田さん夫婦。現在3歳の三つ子は、今絶賛イヤイヤ期。自我が芽生え、やりたいことや思い通りにいかないことがあると、兄弟に手が出てしまうこともあります。性格も成長もそれぞれ違う三つ子との日常は目が回るほどの忙しさです。
小学5年生の長男と3歳の三つ子の母親
池田友美さん
「子どもを寝かしつけた後に片づけています。洗濯も一日3回、それを干したり、乾燥機をかけたり。洗い物も食洗機に入れて…でも綺麗にして寝ても、朝起きて保育園行こうとしたら、ぐちゃぐちゃで、また片づけなきゃみたいな。3人でイヤ~!ってやられると、もう、あ~…みたいな」

成長に伴って食事の量も少しずつ増え、1か月の食事代は多い時で15万円。お米は一日5合炊くときも…。
小学5年生の長男と三つ子の父親
池田英貴さん
「最近めちゃくちゃ増えましたね。お米の量とか半端なくて。もうこんなになくなったの?」
コメの価格高騰が家計に響きます。ミルクが必要な時期はオムツ代と合わせると20万円を超えることもありました。
多胎児の家庭では、喜びも幸せも2倍、3倍ですが、身体的、経済的な負担も大きいです。