その時、あの日を思い出す 「氷見を忘れてほしくない…」 

この1年、ムラの住民を全力で守り、支えてきたのが姿地区の区長山本譲治さんです。地震直後、最寄りの避難所はおよそ3キロ離れ、高齢者が多いことなどから、山本さんがムラの集会所を自主避難所にして、一時30人ほど集まった住民らの食料や水、トイレなどの世話をしました。

山本さんは自主避難所を設置した集会場で、その時を迎えることにしました。

氷見市姿地区 山本譲治 区長:「避難所で生活して色んな問題点があったもんですから、そんなことも思い出しますね」

そして、ことしの元日は山本区長が1人で地震発生時刻を迎えます。

氷見市姿地区 山本譲治 区長:「また地震が来るんじゃないかと心によぎりましたけどね。みなさんがいい方向に姿地区がいい方向に向かっていくようやっていきたい」

ことしの春には、区長の山本さんの息子ともうひと家族が集落に戻ってくる予定で、2軒の新築工事が進んでいます。

どんな困難な状況でもきっと希望の光は差し込んでくる。そう信じて、ことしこそ復興への道を歩みます。

氷見市姿地区 山本譲治区長「能登ばかり言われるけど、富山でも氷見の方でも姿地区とかいろんなところが地震で災害起きてますけど、本当に忘れてほしくない」