自力で避難できない「災害弱者」を支える…

地震発生から3時間。さくらちゃんを連れての避難に限界を感じていたとき、親戚から教えてもらい、ようやく朝日丘小学校に避難することができました。しかし…。

母親 村上梨詠さん「ざわざわしていて、さくらは聴覚過敏も持っているので、静かな場所じゃないときついなと思ったので…。教頭先生がいらっしゃったので、さくらの状況を話してみたら保健室を使っていいよということだったので、静かな環境でベッドを使って休ませてもらうことができました。さっちゃんのことを思うと、ありがたいなって…」

午後8時。ようやくさくらちゃんを横にして休ませてあげることができました。薬を飲ませてあげることができたため、てんかんの発作も起きませんでした。

当時を振り返って…。

父親 村上樹央さん「(避難所に入るための)準備とか、ちゃんとせんなんなって思いましたね」

母親 村上梨詠さん「ご飯も足りないし、オムツも足りないし服も足りないし、1人で何もできないので、3日分は持ち歩かないといけないなと思いました」

地震後、さくらちゃんが利用しているデイサービス施設と協力し、3日分を想定した持ち物リストを作成。必要なものをまとめるとさくらちゃん一人でバッグ2つ分に…。

さくらちゃんのように自力では避難できない「災害弱者」をどう支えるかが全国的に課題となっています。