能登半島地震、そのとき医療的ケア児は…
さくらちゃんは、てんかん発作が起きるため薬の服用が必要で、発作を緩和させるための装置が胸に埋め込んであります。日常的に医療ケアが必要な、いわゆる「医療的ケア児」です。

今年1月1日、さくらちゃんら家族は、父親の樹央さんの実家がある富山県魚津市で地震にあいました。
母親の梨詠さんはさくらちゃんを守るように覆いかぶさったそうです。揺れがおさまり、家族で高台へ逃げようとしましたが…。
母親 村上梨詠さん「さくら、てんかん持ってて、薬を飲まないと駄目なので、もう津波のことよりさくらの薬が気になって、すぐ氷見に戻りました」

さくらちゃんのてんかんの薬を持っていなかったため、自宅に向かった村上さん家族4人…、午後6時ごろ氷見市内の自宅に着きました。
自宅に大きな被害がありませんでしたが海が近かったため、津波をおそれ薬やオムツなどを持って避難することにしました。
近くの避難所が被害を受けていたため、離れたふれあいスポーツセンターへ…。しかし駐車場がいっぱいだったため途方に暮れたといいます。
母親 村上梨詠さん「(さくらちゃんは)いつもこのように横になってることが多いので、いつまでもチャイルドシートに、1、2時間ならいいですけど、それ以上となったら、ちょっときついなと思って。ゆっくり休めるところに避難したいなと思いました」