アンケート中止は若手党員の獲得に逆行か…
自民党富山市連が党員アンケートの中止を決めた今、山本さんが強い危機感を抱いているのが、「政治離れ」です。
自民党富山市連蜷川支部 支部長 山本繁之さん「今回の問題もですね。ただ流してしまったんじゃまたかっていう。またかの話になってしまうんですね。それが何になるかというと政治離れなんですよ。自分たちは何を言っても通じないんだという話になってしまったら政治離れにどんどんどんどんいってしまうので。自分たちの小さい声でもやはり届くんだという実感を持って正しい活動をするのは必要だと思います」

自民党県連によりますと、県内の党員数は減少が続いていて、2019年に3万人以上いた党員は去年2万7000人台まで減りました。原因のひとつは党員の高齢化に伴う引退だといいます。

このため県連では39歳以下の若手党員の獲得に力を入れていて、去年は小泉進次郎衆議院議員を招いた若手党員向けの座談会を開きました。

しかし、今回の党員アンケート中止は若手党員の獲得に逆行するものだと山本さんは指摘します。
自民党富山市連蜷川支部 支部長 山本繁之さん「声が届かなければそれはやっぱり党員活動もしませんし、入党もしてくれないと思いますし、増してや若い人は一向にそういった政治に対して向いてくれるって姿勢は難しいんじゃないかなって」
蜷川支部では今夜、独自アンケートの集計作業を行い、週明け以降、富山市連支部長の中川忠昭県議に提出する方針です。
自民党富山市連蜷川支部 支部長 山本繁之さん「党員の声を聞くっていうことは、出たんだから聞かなきゃだめだと思うんですね。出たものを無視されたんじゃ、結局、私たちもこれを無視されたんだと、ひょっとすると蜷川支部はなくなるかもしれませんね。正しく取り上げてくれとか、公表してくれとかって言ってるんじゃないです。声が届いたんだからそれをちゃんと受け止めてくれっていう思いですね」

蜷川支部では独自アンケートの結果を明らかにせず、公表するかどうかも含めた取り扱いを自民党富山市連に一任するということです。
新総裁が誕生し、自民党が「政治とカネ」の問題からの決別を図る中、是々非々を貫く蜷川支部の意見を富山市連がどう受け止めるのか、注目が集まります。
