電機メーカーの “ヨシダ” や “ウエノ” を名乗る男からの電話でトラブルの解決金を名目に現金を振り込ませ、80代の女性が2240万円をだまし取られる被害にあっていたことが28日までにわかりました。

小矢部警察署によりますと、富山県小矢部市に住む80代の女性は去年9月、自宅の電話にかかってきた電機メーカーの“ヨシダ”を名乗る男から「富山県で事業をするので協力してほしい。他社にあるあなたの番号が必要になる」などと言われました。

後日、別の電機メーカーの“ウエノ”を名乗る男から電話があり「番号を貸すのは罪になる」などと告げられました。

“ヨシダ”と“ウエノ”は、互いにトラブルになったとして解決金を名目に弁護士費用を払うよう80代女性に要求しました。

女性は自宅を訪ねてきた男に11月までの間、複数回にわたり現金合わせて2240万円を手渡したということです。

県警はトラブル解決金を名目に現金を振り込ませるのは特殊詐欺の手口だとしています。

そのうえで、不審な電話があった場合は、一人で悩まず家族や警察に相談するよう呼びかけています。