能登半島地震で一時孤立した石川県輪島市白米町。断水の影響もあり、集落のほとんどの住民が出ていきました。唯一、結婚を機に移り住んだ富山市出身の女性だけが、家族とともにこの地で暮らしています。1世帯3人だけの生活を支えているのは自宅近くの湧く “命の源” です。
能登半島の先端に位置する輪島市白米町。あの日から3か月、11世帯、およそ30人が暮らしていた集落は静まり返っていました。

今、この地区に暮らしているのは、富山市八尾町出身の大間久美子さんの家族だけです。

夫 大間正行さん:「ここが命の源です。これがなかったらここには住んでおられませんでした。今このような状態になって初めて水のありがたみというものを感じましたね」
1か月あまりで断水が解消されるともいわれていますが、先のことはまったくわかりません。


妻(富山市八尾町出身)大間久美子さん:
「もう気長に、今ある水で感謝して使わせてもらってます。今までは当たり前でしたからね」

夫が生まれ育ったこの集落に移り住み30年あまり。こんな日が訪れるとは思ってもいませんでした。