去年8月、当時19歳の男子大学生、山田翔向さんを車でひいて死亡させ、救護をせずに逃走した事件。被告の70歳男の第2回公判が2月16日開かれ、事故の実況見分を担当した警察官が法廷で証言しました。マネキンを使って行われた実況見分で、警察官が見えたマネキンを被告の男は「見えない」と話したといいます。「自分は見えるけど本当に見えないか?」と、聞き返す警察官。続く男の発言に警察官は「不合理だと思った」と話しました。
事件は2023年8月、金沢市の大学に通っていた山田翔向(かなた)さんの帰省中に起きました。
去年8月17日午後11時すぎ、翔向さんは外出先から富山市婦中町響の杜にある実家に帰る途中、横断歩道に横たわった状態で、車にひき逃げされ死亡しました。
19歳という早すぎる息子の死に、父親の山田倫さんは「彼がほかの若者のようにどういう生き方だったりとか、社会に出てどういう生き方をするのか、本当は見たかったですね」と語りました。

事件から10日後に逮捕されたのは富山市の無職、横井徹哉被告(70)。

横井被告は翔向さんをひいて死亡させ、救護せず立ち去ったとして過失運転致死とひき逃げの罪に問われ、裁判が始まりました。










