輸出規制「最悪のケース」想定も…

黒くて細かい砂のようなものが、今回輸出規制の対象となった「球状黒鉛」です。

菅原社長「(EVの)電池の負極材のメイン材料として使っている。ほとんど中国(からの輸入)が100%」

富士黒鉛工業では、許可が必要になったことで、これまでより輸入に時間がかかる可能性を踏まえ、在庫の積み増しのため、11月は例年の1.5倍の量を輸入したということです。しかし、菅原社長は、今後輸出規制が緩和されることはないと見ていて、最悪のケースも想定した対策が課題だと話します。

菅原社長「中国がその気になれば原料を止められる可能性も高いと思う。いつ止められるかは不透明、入れられるうちに対策を立てていかないといけない」

EVの導入が進む自動車産業に暗い影を落としかねない黒鉛の輸出規制。中国依存からの脱却に向けた対策が急務となっています。