イギリスのスターマー首相は、パレスチナを国家として承認することを正式に発表しました。

イギリス スターマー首相
「本日、私たちはパレスチナ国家を承認する150を超える国々の一員となります。これは、パレスチナとイスラエルの人々に対する、より良い未来を築けるという誓いでもあります」

スターマー首相は21日、ビデオ演説で「『2国家解決』の希望は薄れつつあるが、その光を消してはならない」と述べ、パレスチナを国家として承認することを発表しました。

スターマー首相はイスラエル政府に対し、「ガザへの容赦ない爆撃やここ数週間の攻勢、飢餓と荒廃はまったく容認できるものではない」としたうえで、イスラム組織ハマスに対しては改めて人質の解放を求め、パレスチナ国家承認は「ハマスへの報酬ではない」と強調しました。

承認に慎重な姿勢を示してきたイギリス政府にとって、大きな外交政策の転換となります。

また、カナダも21日、パレスチナ国家承認を発表したほか、フランスやベルギーなども近く同様の発表を行う見通しです。