髪型や肌着の色の指定など、時には理不尽と思える学校の校則、いわゆる「ブラック校則」と呼ばれるものがあります。校則の見直しに向け、福島県は全ての県立高校を対象に調査を行いました。

約7割の学校で「見直し必要な校則ある」

高校3年生「靴下をくるぶしより下にしちゃダメ
Q.違反すると?「先生に怒られます。指導される」

校則の見直しをめぐっては、去年12月、文部科学省が生徒の髪型などを理不尽に定めるいわゆる「ブラック校則」が全国で問題視されている状況を受け、生徒の意見を取り入れながら校則を見直すよう求めていました。

これを受け、福島県は今年1月上旬に県立高校82校を対象に校則の見直しに関する調査を行いました。

それによりますと、「校則がある」と回答した80校のうち、「見直しが必要と思われる校則がある」と回答した学校は59校で、73.8%に上ることが分かりました。

また今年度、校則の見直しを予定しているのは30校で、「見直すかどうかも含めて検討する」などと回答した学校は50校にのぼりました。街の高校生が一番悩んでいるのが髪型です。

高校3年生「髪伸ばして注意されました。サッパリしてこいって」
高校3年生「前髪を短くしないといけないので、もう少し長くしたいなと。巻いたりできたらいいな」

県教育委員会は「校則の見直しについて全体的に前向きな姿勢が見られた」と分析していて、今後、県立学校ではそれぞれ校則の見直しに関する研修会を開くことにしています。