福島県郡山市は、市内の高齢者施設で結核の集団感染が確認され、別の医療機関でも、結核の感染者1人が確認されたと発表しました。

郡山市保健所によりますと、今年8月7日、60代の男性と女性が結核を発病したと、市内2か所の医療機関から届け出がありました。2人は同じ高齢者施設の関係者で、2人の家族や施設の利用者、職員あわせて52人の健康診断を行ったところ、新たに発病者が2人、感染者が30人確認されたということです。

また、9月13日には、医療機関に勤務する60代の男性職員が結核に感染し、発病したと届け出がありました。市が調査したところ、この職員の接触者は、職員や患者など約2700人と判明し、郡山市は医療機関と連携し、10月5日から接触者を対象に、説明会や健康診断を行うしています。

高齢者施設と医療機関の感染者に関連はないということです。

郡山市で結核の集団感染が確認されたのは、2011年以来、13年ぶりです。

市によりますと、結核に感染した場合でも十分な免疫力あれば発病には至らず、約8割の人は発病しないということです。市では、せきやたん、発熱、だるさなどの症状が2週間以上続いたら、早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。