福島県内でクマの目撃や被害が過去最多となる中、会津若松市では、専門家が地域の住民に対策について指導しました。
会津若松市では、今年4月から12日までに過去最多の155件のクマの目撃情報が寄せられています。こうした中、12日もクマが目撃された慶山地区では、県の緊急対策の一環で、専門家を招き、対策を検討しました。現場では、地域の住民や市の職員などと一緒に、クマが好むカキやクリの木の場所を確認しながら、伐採が必要な木に印をつけました。
鳥獣被害対策に取り組む専門家・今野万里子さん「クマがカキの木に登っているときに花火を打ったが、逃げなかったということも発生している。この環境を作り出さないということがまず大切だと思っている」
今回印をつけた木は、住民の理解を得たうえで、伐採を行うということです。
クマの被害が相次ぐ中、福島県をはじめ北海道と東北地方などの自治体は、13日、環境省に対策を求めました。要望書では、住民の生命・財産を脅かす異常事態になっているとして、緊急銃猟を行うための体制整備や対策に必要な財源の確保を求めています。クマへの対応をめぐっては、警察官によるライフル銃を使った駆除の運用が13日から始まっています。










