石巻市の日本カーシェアリング協会は、被災地で車を無料で貸し出す事業を始めていて、使わなくなった車の寄付を呼びかけています。その事業に協力しようと栗原市の農家がきょう軽トラックを寄付しました。



寄付をしたのは栗原市築館の農業、千田加代子さんです。
29日は廃車予定の軽トラック1台を石巻市の日本カーシェアリング協会に引き渡しました。

協会は能登半島地震で被災した人や支援団体を対象に、車を無料で貸し出す事業を始めていて、これまでにおよそ50台を現地で運用しています。

しかし、がれきを運ぶトラックなどが不足するなか、500件以上の問い合わせが来ています。このため使わなくなった車の寄付を呼びかけているもので、まだ乗れる車は、被災地での貸し出しで使い、乗れない車は、廃車にして部品を売却し貸し出した車のガソリン代などに充てます。

軽トラックをを寄付した千田加代子さん:「生かせる部品は生かして、燃料代に換えてくれればいいと思う」


日本カーシェアリング協会 石渡賢大事業部長:「被災地支援を続けていくための力に間違いなくなるので、どんな車でもいいので声をかけてほしい」

29日に引き取った軽トラックが初めての寄付です。
協会は、ことし3月末まで250台、およそ1000万円相当の寄付を目指しています。