人口減少を見越した狙い「コスト削減」はどうやって?

もともと県は、9つの水道事業をそれぞれ違う業者に業務委託していました。
このとき、浄水場の運転管理の方法や、使用する薬品の種類や量などを細かく指定して発注していました。
この方法だと、民間企業には工夫の余地がありません。

一方で、「みやぎ型」では、ひとつの“民間企業”が、9つの事業を“一括管理”します。これにより人件費削減のほか、資材を大量購入して単価を下げるなど、スケールメリットが生まれます。
また、発注についても、水質や水量などの一定の基準を守れば良しとしたうえで、
企業側に裁量を持たせて運営に工夫ができるようにしました。
従来のやり方では、業務委託料などを含めた総事業費は、20年間で3314億円かかると推計されていました。

これが、「みやぎ型」では、20年間で337億円が削減できることになっています。