女川原子力発電所で建設が計画されている使用済み核燃料の一時的な保管施設について、原子力規制員会が26日、審査の書類を了承しました。東北電力の樋口康二郎社長は「ひとつのハードルを越えた」と述べ、計画通り建設を目指す考えを示しました。

東北電力 樋口康二郎社長:
「まずはひとつのハードルを越えたと認識している。地域の皆様への丁寧な説明と理解を得る活動にしっかり取り組んでいきたい」
2024年10月に再稼働した女川原発2号機では、プールに貯蔵されている使用済み核燃料の数が貯蔵できる容量のおよそ79%に上っています。このため東北電力は、核燃料を金属製の容器に収納し空気の自然対流で冷却しながら一時保管する「乾式貯蔵施設」を敷地内に建設する計画です。

審査の書類は26日、原子力規制委員会によって了承されました。施設は2棟を建設する予定で、1棟目は2026年5月に着工、2028年3月の運用開始を目指します。
また、樋口社長は3月で社長を退任するため、27日が最後の定例会見となり「女川原発2号機の再稼働を成し遂げたことは印象深い」などと述べ社長を務めた5年間を振り返りました。