なぜコメの流通が滞った?
令和のコメ騒動の背景…。もともとは、おととし=2023年産米が高温障害で十分収穫できなかった。2024年8月に「南海トラフ地震臨時情報」が出され、巨大地震発生に備え買いだめが起こった。コロナ禍が終わり需要が一気に増えたなど様々な要因が言われていて市場での流通が停滞しています。

「気候や災害への備え」…ある程度は仕方がないのでしょうか。果たして本当にそうなのか?深掘りすると国の農業政策の課題も見えてきました。
江藤拓 農林水産大臣:
「これだけの量がマーケットに出れば、需給は一定程度改善されて、消費者にも理解してもらえるような結果が生まれるのではないかと期待している」

江藤農水大臣は3月14日、「備蓄米」の落札結果を発表しました。備蓄米は、大凶作など緊急時に備え政府が保管しているコメのことで、流通の安定化を目的とした放出は初めてです。初回分は14万トンあまりが落札されましたが専門家は、放出の判断が遅すぎたと指摘します。