自分に限界を感じた時「恩師」と運命の出会い
2017年のデフリンピックでは、アンカーとして400メートルリレーで優勝。表彰台で金メダルを手にし、喜びをかみしめました。しかし、思い入れのある100メートルでは7位という悔しい結果に。100メートルで世界一になるという目標は果たせませんでした。

自分の力に限界を感じていた時、出会ったのが新しいコーチとなる名取英二先生。
その出会いに運命を感じ、直談判をして指導を仰ぎました。

佐々木選手:
「先生は体の使い方、雰囲気、そして顔の表情にオーラがありました。やわらかな良い色のオーラが出ていました。名取先生なら、100メートルで金メダルを取る夢を叶えてくれると感じました」

仙台大学陸上競技部 名取英二部長:
「教えれば教えたやつを、とにかく“1から全部”順番にやる。そういう選手はなかなかいない。障がいの影響でバランスとか弱いが、例えば腕や脚の使い方を指導するとオールアウト(全力を出し切った)状態でも“もう1本走ります”って」

名取先生の指導のもと、練習を積み重ね、選手として進化を遂げた佐々木選手。
そして、2022年のデフリンピック男子100メートルで悲願の金メダルを獲得しました。

名取部長:
「1番の特徴は“大きい試合に強い”。びっくりするぐらい強い。“こんなに結果を出せるかな”ということがたくさんあって、それはやっぱり1番の強み。」

佐々木選手:
「試合の時は金メダル以外はいらない。銀なら捨てるつもりで戦っています。

佐々木選手:
「(Q、東京2025デフリンピックの目標は)100メートル、200メートル、400メートルリレーで金メダルを取り、3冠を取ること。それから100メートルの世界新記録を出すことです。俺が一番!」