物価は下がらない?!そのワケは
七十七リサーチ&コンサルティング 田口庸友首席エコノミスト:
「物価は下がらないと見たほうがいい。賃金がどれだけ上がるか、それによって実質賃金がどれだけマイナスからプラスに転じるかということが、問題の解決につながる。(来年も)政府の対策、企業の努力、個人の節約が続くのではないか」

田口さんは、今年の物価高には円安のほかに2つの要因があり、仮に円安が解消されても物価は下がらないと分析します。
七十七リサーチ&コンサルティング 田口庸友首席エコノミスト:
「人件費を価格転嫁する動きがあった。さらに、今年の春から2024年問題で運輸業の長時間労働規制が加わったことによって、物流コストも上がった」

店と消費者、どちらにとっても厳しい状況が続いたこの1年。来年も物価の高止まりに対応する必要がありそうです。
田口さんは来年も米などの食料は高値が続くほか、今後は、人件費が上がることで、これまで変化があまりなかったサービス業などにも価格高騰の波が押し寄せるのではないかと分析していました。来年もまた、厳しい1年になると予想しています。