年賀状は「贈り物」だ、手間がかかる分「相手を思う時間が…」
手紙の書き方の講師を育成する手紙文化振興協会のむらかみかずこ代表理事は「年賀状は『贈り物』だ」といい、準備する時間は相手を思うことにつながると話します。

手紙文化振興協会 むらかみかずこ代表理事:
「ラインだったら指先だけ、スタンプひとつで過ぎてしまうこと。だけど(年賀状は)手間がかかる、そこで相手を思う時間が必ずそこで生まれる。いろんな記憶がよみがえり、懐かしさや胸のときめきのようなものが、書く時によみがえる。その時間が大事」

また、どの世代にとっても年賀状を書くことは感情が動くプラスの体験になるといいます。
手紙文化振興協会 むらかみかずこ代表理事:
「年賀状ってお正月の一つの風物詩的な(存在)。年賀状って懐かしいな、いいなと。まだそういう感覚が残っていると思う。ただ、子どもたちとか、年賀状だけじゃない、はがきや手紙を書いたことがない、もらったこともない感情の動き、うれしいとか、年賀状の書き方を調べて送ってみたっていう体験とか、それは必ずプラスになる」

親しい人に1年の感謝を伝えたり、普段会えない人に自分の近況を報告したりする年賀状。相手に思いを届ける文化はこれからも時代とともに変わっていくのかもしれません。
手紙文化振興協会のむらかみかずこ代表理事によりますと「年賀状を出す・出さないは個人の自由。出したくても出せない年もあるなど都合や事情があるため強要するべきものでもない。お互いに思いやりを持って考えることが大切」と話していました。