中学時代の挫折と再生
熊田堅信選手:
「(Q運動神経には自信があった?)いや、ないです。兄弟の中では多分一番運動神経が悪いんじゃないかなと。7人兄弟で、男・男・女で自分真ん中なんですけど、あと弟が3人。自分は超おとなしい方です。兄弟の中にいると肩身狭くなって静かになるタイプです」

心身の鍛錬にと始めたのが柔道、しかし中学時代、思わぬライバルが現れます。
熊田堅信選手:
「弟がものすごく柔道の才能があって。でも、自分の方が練習はしてた。 ただやっぱり弟の成績を越せなくて。で、なんか中学校ぐらいのときに才能ないのかなと思って辞めたくなったっていうか。(Q 限界ですか?)感じました」
柔道を諦めた熊田選手、全ての目標を失いました。
熊田堅信選手:
「なにやってもうまくいかないというのは、やっぱり中学のときとか高校のときとか。高校受験も落ちてるんで、公立高校とか。ほんと、最初はかっこつけくらいの当時気持ちだったと思うんですけど。体験で来たけれど、最初ボコボコにされて、それでしたねきっかけは。そこから絶対やりたいと」
柔術との出会いで取り戻した向上心。柔道の経験をもとに、彼は急成長を果たします。今では寝ても覚めても「柔術」。あふれる思考はノートに書き留めるという研究熱心な一面も。

熊田堅信選手:
「メモるんですよ。メモってこれは嫌なパターンとかで、こっちは結構得意なパターンのリアクションとか書いてあったりして。書くことによって閃くことがあったりとかする感じです」
柔術によって開かれた世界への扉、その頂きは手に届くところまで近づいています。

熊田堅信選手:
「毎日めちゃめちゃ練習してるので、ウェイトもしたり結構いろいろして、なんか減量中とかも、ふとなんか色々思うこともあるんですけど、でもやっぱり好きなんだろうなと」