■巣立ったヒナは、秋に「渡り」が待っている
翌日。巣穴から少し離れた枝の上にヒナたちが寄り添う様に留まっていました。

太田吉厚さん:
「いろんな植物があってそれに依存する昆虫がいて、この昆虫を食べるアオバズクが頂点にいる。生態系のすそ野が広いということだと思う。アオバズクが繁殖できる環境があるので、残していきたい」

太田吉厚さん:
「青葉っていうのが名前につく鳥って、いいですよね。仙台にうってつけの鳥ですね」
ヒナたちには、秋には初めての「渡り」という大仕事が待っています。力強く育って来年もまたこの森に帰ってきてくれることを願います。

仙台近郊では、少なくとも数十年以上前からアオバズクの飛来が確認されているそうです。餌となる昆虫やそれを育む植物など豊かな生態系がまだ残されているということだと思います。初夏に渡ってくるアオバズクは夏の訪れを告げる鳥とも呼ばれることがあります。また来年青葉の時期に「ホー、ホー」という鳴き声を聴かせてくれたらいいですね。