砂の彫刻家が東松島に移住した理由
東京を拠点に活動後、2021年、地域おこし協力隊員として東松島市に移住しました。復興庁のプロジェクトで伊達政宗をモチーフにしたサンドアートを制作したのがきっかけでした。

砂の彫刻家 保坂俊彦さん:
「見た人が『ありがとうございました』っていうお声とか、『震災のあと初めて(海に)来られました』とか、そういう声をたくさんいただいた。奥松島の嵯峨渓や大高森とか日本画に出てくるような自然がすごくすてきだなって思うのと、人もすごく優しいし、ブルーインパルスもあって、いろんな魅力がある街だなと思っています」
その東松島市は東日本大震災で市街地の65%が浸水するなど大きな被害を受けました。当時、東京の自宅にいた保坂さんは、テレビの映像にショックを受けたといいます。

砂の彫刻家 保坂俊彦さん:
「僕は、すごく覚えているのが、畑とか田んぼに空撮で波がどんどん来ているのと、たぶん石巻だったか、海の上で燃えている映像があって、それですごいショックを受けたのを覚えています」
地域おこし協力隊員になってからは、市内各地でサンドアートの作品を作っています。去年12月、冷たい風にさらされながらも黙々と取り組む姿に居合わせた人たちは興味津々です。
地元の人:
「もっと俺若かったら、弟子になりたいと思っていたの。弟子にしてもらいたい。作ってみたいこれね、砂でこれだけのものが出来るんだね」
地元の人:
「いやすごいですねほんと、芸術作品。雨の場合は大丈夫ですか?」
保坂俊彦さん:
「のりが固まっちゃえば雨でも大丈夫」
3.5トンの砂を使い6日間かけて完成した「蒼い鳥」。高さは1.8メートル幅は1メートルあります。

砂の彫刻家 保坂俊彦さん:
「東松島といえばブルーインパルスのイメージもありますし、幸せを運んでくるような鳥のイメージ。ここ数年はかなり多くの人に知ってもらって、サンドアートって言葉が普通に子どもたちからも出るようになって」